トミーの社労士合格ゼミ

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令和3年度試験 講師講評


 みなさん、こんにちは。
 フェニックスアカデミーの富田です。

 令和3年度試験から、10日ほど過ぎましたね。もう、予想正答との答え合わせはされたでしょうか?
⇒下記に8月31日付けの更新版をアップしましたので、どうぞご確認ください。

 さて、試験の講師講評、予想合格ライン等について、下記に掲載しました。あくまでも予想ですが、どうぞご覧ください。

【全体について】
 まず、全体の問題レベルとしては、選択式は昨年と同等のレベルで、択一式は昨年よりも難しいレベルだったと分析しています。ただし、問題の中には、かなり難しい問題なども含まれていて、解答中、全体の難易度がグンと上がったのではと感じた方もかなりいらしたのではないでしょうか。そのあたりについては、どうぞ下記の科目ごとの講評をご参照ください。

【選択式について】

 選択式の各科目の問題については、次のように分析しています。

 【労基・安衛】については、全体には少し難しめで、その中で、A、B、Dを取りたいという問題でした。Cは取りずらいと思います。また、Eは取れなくてよい問題だと思います。
 【労災】はA、C、Eを取りたい問題です。また、Dについては、取れる問題なのですが、「60歳」を入れるのか「55歳」を入れるのかで悩んだ方も多くいらしたと思います。条文の本則上は「60歳」で、現在は法附則により「55歳」以上まで対象者の範囲が拡大している事項からの出題でした。私は、この問題では「60歳」と「55歳」のどちらも正解にすべきだと思っています。作りが稚拙で正解肢を絞りきれないという問題です。
 【雇用】は、難しい問題でした。純粋に知識で何点取れるかを考えると、2点救済もあり得るレベルです。ただし、解答が各設問に対して4択のものですので、「勘で当たる」確率が高いことを考慮すると救済は無いかもしれません。
 【労一】は、すごく難しい問題でした。各設問が知らない又は選びきれないレベルです。問題のレベルとしては1点救済もあり得るレベルです。ただし、この問題も、解答が各設問に対して4択のものですので、2点救済になる可能性が高いのではないかと考えています(いずれにしても救済は入ると考えています)。
 【社一】はやや難しいといったレベルでした。BとCが取りたいもので、他の設問からなんとか1つプラスできれば、といったレベルです。救済もあり得ると考えています。
 【健保】は、普通レベルの問題でした。4点取れた方も多かったかと思います。少なくとも、A、D、Eの3つは確実に得点したい問題でした。
 【厚年】も、普通レベルの問題でした。特に、A、D、Eは確実に得点したい事項でした。B、Cは知らなかったと思います。
 【国年】は、いずれも得点しやすい問題でした。5点満点ということもあると思います。それぞれテキストに掲載されている基礎的な事項です。できれば4点は取りたいレベルでした。

 全体をまとめて合格ライン等を予想すると、【選択式の合格ライン】としては、昨年と同等のレベルで、総合点は24点~25点、救済措置が入る可能性があるのは、まず労一、次いで(少し可能性が落ちますが)社一と雇用保険と予想します。


【択一式について】

 全体では、個数問題が昨年より増え、組み合わせ問題が減り、また問題全体の分量が大幅に増えたことから、昨年度よりも難しくなっていると分析しています。少し基準点が下がる可能性があると考えています。

 【労基・安衛】については、労働基準法は普通レベルで、労働安全衛生法が難しいレベルでした。労働安全衛生法については、問9しか正解できなくても不思議はないと思います。労働基準法は、長文が含まれている問題もあったのですが、全体としては昨年度と同等レベルで、4点ぐらい得点したい問題でした。【労基・安衛】全体では、6点~7点ぐらい得点したいレベルでした。
 【労災・徴収】は、労働者災害補償保険法に、業務災害等の認定に関わる通達や心理的負荷による精神障害の認定基準など、得点しずらい問題が4問もありました。それ以外の3問を確実に取れ、あと少し上乗せできれば十分といったレベルです。あわせて出題されている徴収法のほうは得点しやすい問題で、3問すべて正解ということもあり得るレベルでした。
 【雇用・徴収】については、問1は通達からの出題で得点できないレベルのものでしたが、その他の問2~問9については得点可能なレベルの問題でした。
 【労一・社一】は、労一については、知らない内容を問うものが多く、得点できない問題が多くありましたが、その中で、問1(労働経済白書)と問2(就業形態の多様化に関する調査)の労働経済に関する2問は、〔トミーの社労士合格ゼミ 白書講座2021〕に正解肢等の事項をしっかりと掲載していました(出題箇所が当たったわけです)ので、白書講座を購入頂いた皆様、直前ZOOMセミナーを受講いただいた皆様は正解いただけた方が多かったのではないかと思っています。
 なお、社一のほうには、問6、問9、問10といった得点しやすい問題が含まれていたので、科目救済はないと予想しています。全体では4点以上になれば十分なレベルでした。
 【健保】の問題は、普通レベルといったレベルの問題でした。ただし、中には、知らない通達からの出題がされているものなどもあり、それらの問題は難しく感じたことと思います。全体では6点~7点ぐらい得点できれば、といったところです。
 【厚年】は少し難しかったです。長文の事例問題が多く、時間が限られていて、疲れや焦りを感じている中で、長い文章を読み、内容を考えて対応するのは困難だったことと思います。全体には、5点も取れれば十分ではないかと思います。ただし、取りやすい問題も複数含まれていることから、科目救済はないと考えています。
 【国年】は、長文問題も含まれてはいましたが、全体には比較的易しい問題が多かったかと思います。7点が得点の目安になると思います。

 択一式全体をまとめると、【択一式の合格ライン】としては、昨年より全体の難易度が高めであることから、総合点で42点~43点ぐらいを予想します。また、科目救済はないと予想しています。

 以上になります。あくまでも予想ですが、どうぞご参照ください。


【予想正答について】
 下記に、あらためて予想正答を掲載しておきます(8月31日更新版です)。

【令和3年度試験 予想正答】

以上になります。ご参考になれば幸いです。
ご覧いただきましてありがとうございました。

フェニックスアカデミー 富田 朗
フェニックスアカデミー事務局



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